安全・品質への取り組み
安全・品質に対する基本考え
安全・品質理念
ニッコングループは、安全を事業運営の最重要課題と認識し、実業における「職場の安全」「交通事故防止」「高品質なサービスの提供」をグループ全社で取り組み、従業員の安全(感染症対策含む)と健康的な生活を確保し、お客様および社会の信頼にこたえる活動を展開します。
安全・品質方針
- 安全確保がグループ経営の社会的使命であると認識し、その重要性を全従業員も理解し、ともに行動する。
- 人命を尊重して安全を最優先に、一人ひとりが当事者意識を持って事故の未然防止に取り組む。
- 関係法令等を遵守するとともに、「現場・現実・現物」の3現主義に則った活動を展開する。
- 職場の労働衛生管理を積極的に推進し、職場環境の改善と従業員の健康増進を図り、安心、安全な事業環境を構築する。
- 各種運転技能競技会を通じ、運転技術等の向上を図り、事故の未然防止と安全に対する社会貢献を行う。
- 小集団活動、改善活動等を通じ、安全の確保、安定した品質を維持するとともに、先進的な発想と技術の導入により、信頼や高品質なサービスを提供し、すべてのステークホルダーの期待に応える。
- グループ各社の情報、技術の共有を推進し、安全、品質の向上を図る。
- 大規模自然災害を想定した防災対策およびBCP対応を強固なものとする。
推進体制
高度な知識や事象、システム技術等の情報を共有し、安全意識の向上と交通事故防止活動の推進を目的に、国内事業会社12社で構成される「ANS(All Nikkon Safety)委員会」を設置しています。
ANS委員会会社
- 日本梱包運輸倉庫株式会社
- 株式会社メイコン
- 株式会社日本陸送
- 日本運輸株式会社
- 菱自運輸株式会社
- 株式会社中国物流サービス
- 株式会社ニッコン九州
- 株式会社イトー急行グループ
- 中越テック株式会社グループ
- 株式会社松久総合
- 株式会社オートテクニック(オブザーバー)
- 株式会社セフテック(オブザーバー)
事務局:日本梱包運輸倉庫株式会社 安全運転研修センター
安全管理体制の構築
ニッコングループでは、国土交通省が定める「運輸安全マネジメント制度」に基づき、経営トップから現場まで一丸となり安全管理体制を構築しています。
安全統括管理者が安全管理規程、安全管理手順書を基に輸送の安全に関する年間計画を策定し、実行・確認・是正のPDCAサイクルを廻すことにより輸送の安全性を向上しています。
また、海外現地法人では、各国の法律・ルールに則った安全管理体制を構築しています。トップマネジメントによる現場の巡視、マネジメントの実効性を高めるため、現場と管理部門とが連携をとり、組織的なマネジメントが行える体制を整備しています。各事業所で定期的にミーティングを行い、実績や成果を振り返り、問題点や課題を出し改善を図っています。
事故防止への取り組み(国内)
安全性優良事業所認証
利用者の方々がより安全性の高い貨物自動車運送事業者を選びやすくするための環境整備を図るために、事業者の安全性を正当に評価し、認定・公表する制度です。ニッコングループでは国内の貨物自動車運送事業を行う多くの事業所が認定事業所となっています。
日本梱包運輸倉庫株式会社の取り組み
名称 | 目的 | 対象 |
---|---|---|
安全大会 | 事故撲滅総決起大会 | 安全管理要員 |
管理職会議 | 運輸安全マネジメントのコンセプト教育 | 安全管理要員 |
運行管理者等 一般講習 | 選任された運行管理者の2年に一度の義務講習 | 運行管理者 |
運行管理補助者研修 | 運行管理補助者としての教育 | 運行管理補助者 |
整備管理者研修 | 整備管理者としての教育 | 整備管理者 |
新任整備管理者研修 | 新任の整備管理者としての教育 | 整備管理者 |
整備管理補助者研修 | 整備管理補助者としての教育 | 整備管理補助者 |
事故防止会議 | 事故防止安全教育 | 自動車運転者 |
安全運転セミナー | 入社前の安全運転セミナー | 自動車運転者 |
A研修 | 初任運転者の安全運転教育 | 自動車運転者 |
B研修 | 入社6ヶ月の安全運転教育 | 自動車運転者 |
S研修 | 60歳以上の安全運転教育 | 自動車運転者 |
特別安全教育研修 | 特別安全運転教育 | 自動車運転者 |
21mフルトレ研修 | 21mフルトレ安全運転教育 | 自動車運転者 |
新任フォークリフト指導員研修 | フォークリフト指導員育成教育 | フォーク指導員 |
フォークリフト指導員研修 | フォークリフト指導員フォローアップ教育 | フォーク指導員 |
フォークリフト従事者研修 | フォークリフト従事者育成教育 | フォーク従事者 |
各講習風景
株式会社オートテクニックジャパンの取り組み
安全運転管理者活動
自動車をはじめとするモビリティ研究開発をサポートする企業として、オートテクニックジャパンの商品である「運転」でケガをさせる、ケガをする、損害を与えることは絶対にあってはならないとの考えから、以下の安全運転研修を行っています。
座学講習
- NT-KYT
- 安全確認のポイントとタイミング
通信教育
- 安全なバック・駐車を考える
- テーマ別交通安全自己学習
実技講習
- 添乗指導(ドライブレコーダー活用)
- 状況別運転指導
- サーキット走行訓練
- シミュレータ訓練
テストドライバー教育パブリックライセンス
「ADAS(先進運転支援システム)」 「AD(自動運転)」開発を背景に、公道での検証走行が始まっているなか、明確な基準をもってドライバー検定を行い、従業員と業務の「安全」を担保することを目的に、独自に路上運転の安全運転技能・知識検定を実施しています。合格者に対して、公道検証走行を許可する有資格者としてのライセンス管理を2018年10月1日より実施しています。
ドライバー検定内容
- 運転適性検査
- テキストによる安全講習、講義
- ペーパーテスト
- 路上検定
事故防止への取り組み(海外)
安全に関する教育
- 受け入れ教育から安全講習、乗務・作業のOJTの実施
- 新人乗務員に対し対面点呼やデジタコデータによる日本基準の対面教育
- 外部講師を招いてのトラックの性能、構造の理解度向上の講義
対策ツールやシステム
- デジタルタコグラフ、車載カメラの搭載
- 居眠り防止システム、GPS監視システムの導入
- フォークリフトに安全ライト、後方ライトの取り付け
- トラックの車間距離注意ステッカーの取り付け
NK PARTS INDUSTRIES, INC.(アメリカ)の取り組み
人間工学からみた事故防止対策講義の実施、応急処置講習、AED講習などの教育の実施をしています。またトラックにフリートマネジメントシステム「オムニトラックス」を導入(GPS、ドラレコ、標識認識機能、運行ルートの最適化)しています。
NIPPON KONPO VIETNAM CO., LTD.(ベトナム)の取り組み
日頃から交通安全パトロール(自社・当社手配の外傭車の運転状況を顧客構内や一般道での巡視)を実施し、トラックの性能、構造の理解度向上のため、外部講師(いすゞ自動車株式会社)を招いての講義も行っています。
また、社内でのドライバーコンテスト・フォークリフトコンテストを年2回開催しています。
A.N.I. LOGISTICS, LTD.(タイ)の取り組み
自社敷地内にタイ労働局より認証を得たトレーニングセンターを開設し、テキストによる安全講習、講義および実技に特化した社内向けトレーニングはもとより、タイ国内他現法の作業者向けトレーニングや外部および他社様向けトレーニングを実施しています。終了時にはタイ労働局認定の終了証を発行しています。
安全・品質向上への取り組み
ANS(All Nikkon Safety)運転技能競技大会
高度な運転技能と知識を競い、安全意識の向上と交通事故防止活動の推進を目的に、ANS全国運転技能競技会を開催しています。
国内関係会社のみならず、海外からも従業員を選抜し、全世界のニッコングループで安全技術を競い合います。日頃からのグループ各社の取り組みと従業員が技術の研鑽に努めてきた成果を披露する場であると同時に、安全の最優先を信条とする当社グループの重要な活動の一つです。2021年度の第6回大会には総勢約1,500名以上の選手が参加しました。
- 2020年度は新型コロナウイルス感染症拡大により休止、2021年度(第6回)は国内のみ地区別で開催。
大会概要
- 実技:基本動作を確実におこない安全を確認する
- トラック部門(セミトレキャリア、大型車、小型者):安全確認の良否を判定
- フォークリフト部門:安全確認と作業手順を判定
- 学科:法令、車両の構造、実務の基本をテスト
全国大会への参加
ニッコングループでは、安全意識・運転技術のさらなる向上を目的に、陸上貨物運送事業労働災害防止協会主催による「全国フォークリフト運転競技大会」に積極的に参加し、従業員のモチベーションアップ、職場での安全確保と労働災害防止に努めています。
さらに、公益社団法人全日本トラック協会主催による「全国トラックドライバー・コンテスト」に積極的に参加し日頃培った高度な運転技能と、関係法令および車両構造等についての専門的な知識を習得し、県代表・会社代表として健闘しています。
2021年度の成績
第36回全国フォークリフト運転競技大会(全国大会)